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道端の花 (謎解明篇)

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数年前から、街路樹の根元などによく見かけるようになった、鮮やかなオレンジ色の花。
踏まれても摘まれても、翌年にはまたしっかり花を咲かせる姿が頼もしくて、ちょっと好感を抱きつつも、特に名前や生態については調べずにいたのですが、ここらでひとつ謎を解明したくなって、ちょっと調べてみました。
どうやら「ナガミヒナゲシ」という名前のようです。
Wikipediaによると、「アルカリ性土壌を好むと考えられ、コンクリートによってアルカリ化した路傍や植え込みなどに大繁殖しているのがよく見られる」とのこと。なるほど、確かにコンクリートの傍にたくさん咲いています。
私はこれまで「おお今年も咲いたか。可愛い花よのう」と呑気に愛でていたのですが、実は少々問題点もある様子。
同じくWikipediaの記載によると、一応「雑草」ですので市区町村の除草対象になっているようなのですが、公共の除草作業が始まる時期には、ほとんどの株が枯れてしまっており、しかし結実は完了しているので、除草機の振動などによって種子が周囲に撒き散らされてしまい、逆に翌年にはより一層広い範囲でたくさんの花が咲かせることが多いのだそうです。
確かに我家の近所でも、初年度はブロック塀沿いにほんの数十cm程度の範囲でこぢんまりと咲いていた花が、数年が経過した現在は塀の端から端までずらりと並んで咲いていますし、対面の街路樹の根元にも花を咲かせています。
むむむ。ナガミヒナゲシ、ちょっと恐ろしい子。

我家の近辺では、他の植物には特に被害は出ていないようですが、ご家庭の植木鉢などに種子が入ってきた場合、同じ場所に植えられているデリケートな植物を蹴散らすほどのパワーがあるようですので、もしお庭で発見された場合は、花が散ったらすぐ、種子を撒き散らす前に刈り取る方が良いようです。(逆に、この花をいっぱいに咲かせたい場合は、何もしなくても増えるということか…)


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by honey_camera | 2011-05-18 10:37 | iPod touch