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うかたま

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週明けからスキャナスキャナと浮かれまくってきましたが、あまり突っ走りすぎますと、あっという間に飽き…いえ、息切れしそうですので、ここらでちょっと小休止して雑誌のお話です。
近年のスローライフブームを反映して、最近書店には『暮らしの手帖』風味なスローな雰囲気の生活雑誌が氾濫していますね。
その代表格のひとつと言える『天然生活』は、私も毎号楽しみに購入しています。
ところで、私がとても気に入って毎号欠かさず買う雑誌は、ほぼ間違いなく休刊・廃刊になってしまうという、とんでもないジンクスがあるのですが、この雑誌だけは創刊号から買い続けているにも関わらず、未だに休刊にならないどころか、季刊から月刊にまで昇格(?)しました。私にとり憑いていた業のようなものが解けたのでしょうか。それとも天然生活のパワーが桁外れに凄いのか。何はともあれこれからも頑張って刊行し続けて欲しいです。
そんなちょっと縁起でもない私なのですが、今、天然生活の他に気に入っている雑誌が二誌あります。
ひとつは『うかたま』。第1号の表紙の、ご飯を食べる女性の雰囲気に惹かれて手にとって以来、こちらも毎号購入しています。
この「うかたま」という誌名は、宇迦御魂神(ウカノミタマノカミ)という日本の神さまに由来しているのだとか。日本中どこにでもある稲荷神社のご祭神だそうです。
”古くから日本で育まれてきた食の知恵や、暮らしのあり方を現代によみがえらせたい。”というコンセプトの雑誌で、主軸になっているのは「食」。基本的に自然派系ですが、極端にオーガニックやエコの文字を振りかざしていないところが、個人的に好感触でした。
ごく普通の100人の人達に聞いた「朝ごはんのメニュー」や300人に聞いた「好きなお弁当のおかず」、「冷蔵庫の中身拝見」など、とても庶民的な内容の特集を、所帯じみた雰囲気を感じさせず、さらりとお洒落にまとめられているのもお見事。読むのがとても楽しい雑誌に仕上げられています。
この「うかたま」、現在第4号まで刊行されています。バックナンバーもまだ全て入手可能なようなので、興味のある方はご覧になってみてください。
●田舎の本屋さん 「うかたま」バックナンバーコーナー
http://shop.ruralnet.or.jp/genre.php?id=01212304

うかたま_e0039640_8405296.jpgそしてもうひとつは『nid』。
サブタイトルは「ニッポンのイイトコドリを楽しもう」。(「nid」は、このサブタイトルの頭文字…?)
今、書店に並んでいる第2号の特集は”大和撫子の七つ道具”です。なんとも奥ゆかしいタイトルではありませんか。最近ちょっと流行の兆しの風呂敷も、小さく特集されていました。
この雑誌も妙に肩肘張ったところはなく、誰でも取り入れやすそうな昔ながらの雑貨がたくさん紹介されています。手の届くところに置いておいて、息抜きにぱらぱらと眺めたい一誌。

さて、”休刊ジンクス”を抱える私に魅入られたこの二誌の運命や如何に。
「天然生活」のように月刊化してほしいとまでは思っていないのですが(大変勝手ながら、毎月購入するのは金銭的にも保管スペース的にもきついので…)、ゆるく長く発行され続けるといいなあと願ってやみません。