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丕緒の鳥

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発売日に意気揚々と買ってきたのに、「十二国記の既刊本を再度(性格には再々度か再再再度か)全巻読了するまで読み始めない」と勝手にルールを定めてしまっていたため、本日ようやくページを開くことができました『丕緒の鳥』。
とりあえず表題作のみ読了しました。(今作は長編ではなく、4編の短編集です) 泣けました。終盤のあまりの美しさに。そして最後の最後で主人公に訪れる僥倖に。
本編の純粋な「続き」ではないので、「期待外れ」という声もわずかに出ているようですが、いいのこの世界観が楽しめるならそれだけで。
ちなみに、上写真で「丕緒の鳥」に重ねているのは、個人的にシリーズで最も気に入っている3作。一番下はタイトルが隠れてしまっていますが『図南の翼』です。こちら、たいそうこまっしゃくれた女の子が主人公なのですが、非常に気持ちの良いストーリーなのですよ。気持ちが沈みがちな時に読むと、妙に元気が出てくると言うか、自分に反省しつつもう一度立ち上がろうという気分になると言うか。
しかしこれだけ読んでもやはり盛り上がりに欠ける気がしますので、十二国記に興味を抱かれている方は、ぜひ刊行順に。
『魔性の子』(※これだけは最初でなくても良いような気もするし最初の方が良いような気もするし)
『月の影 影の海』
『風の海 迷宮の岸』
『東の海神 西の滄海』
『風の万里 黎明の空』
『図南の翼』
『黄昏の岸 暁の天』
『華胥の幽夢』(短編集)
『丕緒の鳥』(短編集)
という順になります。ちなみに、新潮文庫版は現在『風の万里 黎明の空』まで刊行済み。以降は講談社文庫、講談社ホワイトハート文庫のみの刊行になります。(新潮版『図南の翼』は9月刊行予定とのこと)
これから揃えるならば、新潮文庫版の方が背表紙が揃うのですが、今のタイミングで既刊本を一気に読破しようと思うと、講談社版が混じってしまうのが悩ましいところです。
ああどうして出版社が変わってしまったのーホワイトハート文庫の装丁好きだったのにー(と言いつつ新潮版も揃えているという)
最初こそティーンズ向けレーベルから出版されたシリーズですが、けっこう「深い」内容ですので、年齢を問わず楽しめること請け合いです。
さて、『丕緒の鳥』の残りを、惜しみつつも大切に読むと致しましょう。

(後日追記)
読了しました。個人的には、やはり表題作「丕緒の鳥」が一番良かったなあ。ラストシーンが本当に良かった。
「青条の蘭」は、舞台となっている国をまったく意識せずに読んだので、ラストがいっそう感慨深かったです。その国だったのか!みたいな感じで。
しかし今回は表題作以外はけっこう重いです。(そして表題作もそこそこ重いです)
「落照の獄」は十二国記でやらねばならん話だったのだろうか…
同じ短編集の「華胥の幽夢」とは、ちょっと方向性が違う作品集でした。
ああそれにしても戴の国はその後どうなったんだろうー泰麒はー李斎はー驍宗はー
新作長編(いつ出るんだろう)は本編の続きであることを切に願っています。




…ところで…何の関係も無いのですけども…例のフルーツ酵素、一向に発泡しないのですが…
夏場なら1週間ぐらいと記載されていたんだけどなあ。先週末~今週初め、意外に気温が低かったからかなあ。
とりあえず毎日挫けずかき混ぜてます。で、混ぜた後、指についたシロップをちょろっと舐めて、「腐敗確認」も実施してます。(かなり糖度が高いので、ちょっとやそっとでは腐らないとはおもうのですが)
早くシュワーと泡だってほしいー。泡立つのだろうかー。


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by honey_camera | 2013-07-04 21:40 | OLYMPUS E-P1 | Comments(2)

お気に入り料理本3冊。

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最近食べ物のお話が多いのは、「ゴールデンウィーク 大整理イベント」(4月末~5月始めにかけて、家中を整理しました)のおかげでキッチンが大変使いやすくなり、俄然料理にヤル気が出たからで(と言いながら、外食したり電子レンジでパスタ茹でたり焼きそば作ったり調理家電に頼ったりしとるわけですが)、ついでに書棚も大規模改装をしたため、実用書がとても使いやすくなったので、お料理本を毎日あれこれ引っぱり出しては眺めてウキウキしています。(眺めるだけか)

少し前から特に気に入って、いつも手の届く場所に置いているのがこの3冊。平松洋子さんの『忙しい日でも、おなかは空く。』、川津幸子さんの『川津さんちのおうちごはんのレシピとヒント204』、長尾智子さんの『長尾智子の料理1,2,3』。
いずれも、紹介されているお料理がどんな風においしいのかがひしひしと伝わってくるので、よし!今度これ作ってみよう!という気分になれるのです。

特に平松洋子さんのエッセイは、すぐに作れる小さな1品が満載なので、いつも食卓のすみに出しっぱなしになってます。(卓上で邪魔にならない小さな文庫本なのも嬉しいところ)
かまぼこは切るより「ちぎる」方が美味しいとか、ささみで美味しいスープができるとか。既に我が家でも定番化させていただいることもいくつか。これから夏野菜が美味しくなったら、冒頭の「塩トマト」と「冷やしなす」を試すのだー。

川津幸子さんの「おうちごはんのレシピとヒント」は、暮しの手帖っぽい装丁&レイアウトが目に楽しい1冊。普通のレシピ本のような箇条書きではなく、語りかけるようなレシピ解説も心地良いです。冒頭の「豚の甘辛焼き」で作った丼は、カンタンで本当に美味しかった!季節にちなんだ料理のヒントも楽しいです。

長尾智子さんのエッセイは、現在ベッドサイドに置いて寝る前にちまちまと読んでいるため、きちんと感想が述べられるほど読み進んでいないのですが、ちょっとした工夫や着眼点がとても興味深いです。「野菜の行水」は読んですぐに試したところ、本当に美味しくなりました。
どうでもいいのですが、お料理にまつわる本を読んで眠ると、悪い夢を見る確率がぐぐっと下がる気がします。中途半端な空腹状態の際は、「お腹が空いて眠れないー」なんてことになる危険性もありますが、美味しいお話満載のエッセイを読むとやっぱりシアワセな気持ちになりますので、すやすやとよく眠れるように思います。
最近夢見が悪いわーという方、ぜひ寝る前にお料理エッセイ読んでみてください。



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by honey_camera | 2013-05-23 14:07 | Nikon D40 | Comments(2)

念願の再会。

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先週から机上の写真ばかりが続いておりますが、これ、別に「とびだせどうぶつの森」にかかりきりで全然外に出られなくて写真も全然撮れないから、というわけではないのですよ。風邪を微妙にこじらせた上にこんな時に限って仕事に急ブレーキがかかってしまったせいでまるで外に出られず(ゲームばかりしていたからではないですよ←しつこい)非常にもどかしい毎日なのです。ああお出かけして3DSですれ違い通信して私の「村」にモデルルームを増やしたいのに!(結局そこか)
…それはともかく。風邪をひいていようと仕事が捗らなかろうと外に出られなかろうと、読書欲だけは抑えられず、ネットのジュンクでまとめ買いしてしまったのがこれです。吉屋信子の『徳川の夫人たち』。
以前、何かのきっかけで母に薦められ、図書館で借りて読んだところ、これが本当に面白くて、これ手元に置いて読み返したい!と思ったのですが、当時はあいにくどこも品切れ状態(一度絶版になっていたのかも)で入手できず。その後もずっと心の片隅にありまして、ブックオフや古本市場に出かけるたびに目の端で探していたものの見つけられないまま幾歳月。しかしこのたび、ようやくリニューアル版が出版されましたので、大喜びで購入しました。続編も併せて。続編はリニューアルされていないので活字が小さいのですが。あと表紙デザインが一貫してないのがちょびっと残念なのですが。でも続編がリニューアルされるのを待てない(現時点で刊行予定に出ていない)のでやむなしとします。
どうやら、よしながふみさんの男女逆転版大奥のドラマ&映画化にあわせて発行された様子。そうそう、こちらの大奥も物凄く面白いのですよね。最初、失礼にも、普通に男女を”逆転”させただけの単純な内容を想像していたのですが、とてもしっかりと組立てられた内容で、思わず原作コミック積み上げて平謝りしたくなりました。(1巻を読んであまりにも面白かったので一気に既刊本を揃えて読破してしまった)
「よしなが大奥」がお好きな方、この『徳川の夫人たち』を読むと更に趣きが深まること請け合いです。未読の方は是非是非。私も再度じっくり味わいたいと思います。


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(昨日の村長)
e0039640_1071523.jpg村長にやたら甘い言葉を吐きまくるプチストーカーな羊(雄)から、”名画”を買わないかとふっかけられもちかけられたので、売られた喧嘩は買ってやろうじゃないかと豪気に請け負ってみましたら、いきなりお金はいらないと言い出し、更にこんな物騒なことを言われました。いや、だからお金は払うって…(貧乏だけど。右上に表示されてしまっている残金がかなり情けないけれど)

e0039640_1071580.jpgで、博物館に持って行きましたらば、本当にすごい名画でした。
…確かにこんなものをタダで受け取ってしまったら、今まで通りの関係ではいられないかもしれないな、と少し恐怖する村長。
いや、だからお金払うって言ったのに。


e0039640_1071453.jpgしかしそんな村長自身も、お気に入りの村民の家の前に、こっそり花を植えまくり、毎朝こっそり水やりに通うというプチストーカーな行為を働いているのでした。(しかも、その住人のイメージにあった花をチョイスして、毎日植え替えたりしている)
ちなみにこの家の住人は白いネズミのとめちゃん。(お気に入りはちゃんと名前を覚える)あと、ヒノコさんという姉御肌なトリもお気に入りなので赤い花を植えに通っています。

ただでも”村の生活”に専念する時間がそれほど無いのに、こんなことばかりやっているせいで、本編(本編って特に無い気もするけれど)自体は遅々として進んでおりません。昨日ようやく「南の島」に出向く気になったという。いいの今回は1年ぐらいかけてじっくり楽しむつもりだから。あまりがつがつ進めちゃうと飽きちゃうから。(進めなくても飽きてしまうという危険性からはあえて目をそらす)

※調子に乗って「とびだせどうぶつの森タグ」を作りました。これまでの村長の足跡を辿れます。誰もそんなもの辿りたくないと思うけど。


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by honey_camera | 2012-11-20 12:58 | Nikon D40 | Comments(0)

これはすごい。

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新聞広告や雑誌記事で見かけてずっと気になっていた、こうの史代の『ぼおるぺん古事記』を購入しました。
3巻が年内にほぼ確実に出るらしいので。本当は完結するまで待とうかと思ったのですが、12月がどうにも待ちきれなかったので。
昨年末、淡路島の伊弉諾神宮へ出かけた際に、今年は古事記編纂1300年にあたる年だと知ってから、どうにか古事記を通読したいと思い、わかりやすそうな参考書籍を数冊買ってみたのですが(これとかこれとか)、どうにもとっつきが悪くて読了できず。
そもそも冒頭の神様の名前がもう読めない。黄泉の国から帰ってきたイザナギが生み出す神の多さと複雑さに翻弄されているうちにスサノオが八岐大蛇を退治してて(飛びすぎだろう)、そして気付けばいきなりオオクニヌシが出てきてて、因幡の白ウサギの話があって、ええと…と思っているうちに眠くなって、の繰り返し。
これは一体どこからどこまで理解しながら読み進めれば良いのだろうと困惑しきりだったのですが、この『ぼおるぺん古事記』なら!これならちゃんと面白く読めるんですよ。現代語訳じゃないのに!
そう、現代語訳はちょこっと枠外に解説が載っている程度で、基本的に読み下し文と言うのですか、漢字のみの原文を仮名交じり文にしただけの文で綴られているのですが、表情豊かな絵がついているおかげで実にすんなりと頭に入ってきます。(ちなみに漢字のみの原文も冒頭に載ってます。手書き文字です。これも圧巻です。)
こうの作品では、かつて「夕凪の街桜の国」と「この世界の片隅に」にものすごい衝撃を受けたのですが、この「ぼおるぺん古事記」は、これまでとはまた全然違う意味で衝撃的でした。すごい作家さんだなあ。
このシリーズのおかげで、今度こそ古事記関連の本がちゃんと読了できそうです。
登場人物が無茶苦茶多い神話は、とりあえず最初に漫画を読んだ方がイメージが沸きやすいのですよね。そう言えばギリシア神話も、最初に里中満智子版を読んだおかげで、その後様々な関連書籍をすんなりと読むことができたのでした。(ギリシア神話に興味を持ちつつも、混乱してよく分からなくなるという方、ぜひ里中満智子の「まんがギリシア神話」を読んでみてください。すごくわかりやすくなります。)

というわけで、「ぼおるぺん古事記」、超オススメです。古事記編纂1300年にあたる今年のうちに是非。
ああそれにしても3巻が待ち遠しい!

ぼおるぺん古事記 こうの史代(平凡社)
http://webheibon.jp/kojiki/
現在、WEB上で二十二話連載中。どのような表現になっているのか興味をお持ちの方はご覧になってみてください。この独特の絵柄がーすごく良いんですよー。もう他の古事記の絵がしっくりこなくなるぐらいにー。
最初はちょっと読みにくい印象を受けても、読み進めていると不思議なほど引き込まれます。


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by honey_camera | 2012-10-30 13:15 | OLYMPUS VG-145 | Comments(0)

読書の秋

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『あのひととここだけのおしゃべり』 (よしながふみ対談集) 太田出版

図書館で書庫出し待ちをしている間に目に留まり、なんとなく手にしたら羽海野チカ先生との対談が掲載されているようだったので、そこだけ”立ち読み”して帰ろうと思ったところ意外にボリュームがあったため、書庫の本と一緒に借りてきてじっくり読んでいます、という1冊。
対談が終わってからのコメントなのですが、羽海野先生の「人間が手にすることのできる、最大の「JOY」はコミュニケーションだ」という言葉がとても印象的でした。先日、久しぶりに学生時代の友達と一緒におしゃべりしながらごはんを食べている時に、ふとその言葉を思い出し、ああ、あの言葉はやはり至言だなあとしみじみ実感した次第。やっぱりコミュニケーションは大事だー。(わたくし、普段は毎日1人で家に籠って作業しているもので、余計にしみじみしちゃうのかもしれません)

e0039640_1158376.jpgちなみに書庫から出して貰った書籍はこれ。氷室冴子さんのクララ白書&アグネス白書。
中学生の時大好きだったのです。唐突に再読したくなって図書館で検索してみましたら単行本がヒットしましたので(私が読んだのはコバルト文庫でした)、これは文庫よりも綺麗で読みやすいかもとシリーズ全巻まとめて借りてきました。
ちびちび読み進めながら、「そうそう、深夜にドーナツ揚げる場面にがっつり心を掴まれてシリーズにハマッたんだよなあ」とか、しみじみ懐古にふけっております。
かなり前に書かれた作品ですので、さすがに今再読すると古く感じる表現も多々あるのですが、キモチがいつの間にか学生時代にタイムスリップしているので、個人的には無問題。
学生の頃に読んだ本って、けっこう内容を覚えているものですね。ついでに、忘れていた学生時代の記憶も芋づる式に蘇ったりして楽しいです。(これを電車の中で読んでいた時にこんなことがあったっけ、とか、うちの学校にも寄宿舎があればいいのにーなんて羨ましく思ったなあとか)

e0039640_11583943.jpgさて、今回は比較的爽やかな内容のものばかり借りてきたつもりでしたのに、うっかり1冊こんなものを混ぜてしまいました。平山夢明氏の『DINER(ダイナー)』。
なんとも美味しそうな表紙ですが、食欲を根こそぎ持って行かれるような表現が多々。(冒頭7行目でいきなり生爪を剥がれているという) ああでもボンベロ氏が作るハンバーガーはものすごく美味しそうなのですわ。溶けたチーズでバーガーの中身がすっかり覆われているという「メルティ・リッチ」は物凄く魅力的。いいなあ食べてみたいなあ。でもここのダイナーには行きたくないなあ。



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by honey_camera | 2012-10-10 12:41 | Nikon D40 | Comments(2)

古典に親しんでみる

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超訳百人一首 うた恋い。」にちょっとはまりました。
こちら、Amazonのレビューでえらいこと高評価を獲得しておられたので、長らく気にはなっていたのですが、今更「まんがでわかる」系に手を出すのもねえなどとつまらんプライドを出したりして、”横目で眺めるだけ”で通り過ぎていたのですが、たまたま立ち寄ったブッ●オフでたまたま1・2巻を見つけてしまってなんとなく購入、即読了。「まんがでわかる系」なんて勝手に思い込んでてごめんなさい、と速攻で反省しました。
いやはやものすごく面白かったです。ひとつの歌の解説に留まらず、人間関係も鮮やかに描かれてます。(諸説あるものは異論をお持ちの方もいらっしゃるでしょうけども) 
不覚にも泣けました。特に泣けたのは、3巻掲載の儀同三司の母&藤原道隆の話と、清少納言&藤原行成のエピローグ。(ええ、3巻と異聞の「うた変」も購入しましたとも。こちらはちゃんと新品で。)
清少納言の話はどれもとても良かったので、枕草子(の現代語訳)を無性に再読したくなりました。

e0039640_11475588.jpgというわけで、国語便覧と、田辺聖子の「小倉百人一首」、「むかしあけぼの」(枕草子の小説版)、「伊勢物語」(角川ソフィア文庫版)なども一緒に積み上げて、密かに雅な世界に浸っております。
国語便覧は、高校時代の物はボロボロで崩壊寸前になっているため、近年に再度購入したものです。国語便覧、古典の図版が豊富だったり、文学史の年表や解説がとてもわかりやすいので、大人になってからも意外に重宝します。
今、国語便覧を授業で使っている方々、それ、永久保存版ですよ。大事に使って保管しておきましょう。(…って私のブログにはそんな若い読者はいないような気がするけれど)
「伊勢物語」は、原文と現代語訳双方が掲載されているものを探して購入しました。交互に読み進めると、とても趣深いです。(古語文法など忘却の彼方なので現代語訳が無いと辛い) 
むかしおとこ(業平)、すぐ泣くし。地団駄踏んだり。色々無茶するし。こんなに面白かったのか伊勢物語。もっと早くにちゃんと読んでおけばよかった。

e0039640_1148283.jpg田辺聖子の小倉百人一首は、内容もさることながら、装丁と挿絵が素晴らしいのです。上下巻並べるとこんな感じに。
大昔、読売新聞の日曜版に連載されていた頃からの大ファンで、実は大判の単行本も持ってたりします。
岡田嘉夫氏の美麗な絵を眺めるには大判に限るのですが、内容をさらりと再読したい時には少々取り回しに難儀しますので、文庫版も購入したのでした。
現在は、挿絵無しで上下巻を1冊にまとめたもののみ角川文庫から刊行されています。手軽に百人一首の世界を知るには最適な書籍だと思いますので、興味をお持ちの方は是非。そして図書館や古書店などで挿絵入りバージョンを見かけられたら是非とも手に取ってみてください。とにかく挿絵が美しいので。

そんなわけで、今年の「読書の秋」は古典を楽しむことにしました。
万葉集と古今和歌集も読んでみたいのう。(原文はしんどいので角川ソフィア文庫のビギナーズクラシックスあたりの)


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by honey_camera | 2012-10-01 12:33 | Nikon D40 | Comments(2)

夏の読書感想文

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絵に描いたような雲がぼこぼこ浮かんでいた夏の空。
ちなみにこういう空の日は夕立が発生しやすいらしいです。(確かにこの日も物凄い雨が降った)


今年はちょっと贅沢な日数の夏休みをいただいたので、実に9日ぶりの社会復帰です。”社会”復帰と言っても私の仕事場は自宅ですので、単に起床時間が早くなっただけと言うか自由な時間が激減しただけと言うか。
今年の夏休みは食事の支度をサボりまくり、本ばかり読んでいた9日間でした。これ、非活動的な私にとって最高の贅沢です。

休み中に、予定通り小野不由美の『鬼談百景』と『残穢』、読了しました。残穢、無茶苦茶怖かったです。中盤ぐらいまでは”ホラー感”をほとんど感じなかったのですが、終盤が。「あかん、あかんて!」と思わず声が出てしまったほど。読書中にこんな空恐ろしい気分になったのは学生時代に読んだ「新耳袋」以来かもしれません。
「新耳袋」は、何故か駐車場に止められた車の中で(しかも夜に)、一人黙々と読んでしまったのです。途中で「もう駄目だー!!」と泣きながら逃げ出したくなったのですが、徒歩で帰宅できる距離ではなかったのでそのまま車の中で運転手の帰りを待つしか無く(運転免許を持っていたら、その時外に出ていた同行者を放置して1人で運転して帰っていたと思う)、どうしてこんな時間にこんな場所でこんな本を読んだのかといたく後悔したものでした。以来、新耳袋シリーズには一切 手を出せないままです。

…それはともかく、今回の「残穢」は淡々とした語り口と、実話なのかフィクションなのかまったく判別できないまま進む話が異様に怖かったです。(だって主人公と言うか語り手のプロフィールがそのまんま小野不由美なんですもの) 微妙に未解決の部分が残っているのも怖い。どうするの!これ実話だったらどうするの!何か聞こえちゃったらどうするの!私、お祓い行った方がいいの!? (注:一応フィクションだと言明されているようです)
…ええと、ホラーと言うより”怪談”がお好きな方にお薦めです『残穢』。(ちなみに私はホラーは平気なんですが怪談は駄目なんです。本当にあった怖い話系とか心霊写真とか)
あ、でも怪談が平気だったら別段怖くないのかな。それじゃ面白くないのかな。怪談がニガテな人こそが読むべきなのかな。
では、「ほんとは怪談はニガテなんだけど暑いから気分だけでもぞっとしてみたい」という人にもお薦め。
気分を盛り上げたいならば、先に『鬼談百景』を読まれると更に良いかと。「お気に入り」という話がリンクしていると帯に明記されているのですが、もう1つ繋がっているお話があります。
「鬼談百景」の方は、一部「うひゃー」と声が出るような話もあるのですが、おしなべてドライな雰囲気なので、ものすごい恐怖を感じることは無いように思います。中にはほろりとくるエピソード(「遺志」とか「跳ねる」とか)や、ちょっとうらやましいような話(「たぶん五匹」とか)もあったりして。
ついでに今月号(2012年9月号)の「ダ・ヴィンチ」も手元に置いておかれると良いかもしれません。私、これのインタビュー記事を読んで恐怖感がちょっと薄らいだので。

あ、小野不由美作品以外もちょこっと読んだんです。今回読んだものの中で一番面白かったのは湊かなえの『贖罪』。テンポが良くて読みやすかった。『告白』の方が良いというレビューが多いようですが、個人的には『贖罪』の方がまとまりがあって良かったように思います。小泉今日子主演のドラマ版も観てみたいなあ。小池栄子と池脇千鶴、役にハマってそうだなあ。



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by honey_camera | 2012-08-20 10:13 | OLYMPUS VG-145 | Comments(0)

買っちゃった

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夏休みの贅沢その2。
買ってしまった今月2冊目のハードカバー。
ハードカバー書籍は、原則として図書館で借りるか文庫化されるまで
我慢することにしていたのですが、どうしても辛抱たまりませんでした。
辛抱たまらず買ったハードカバーは綾辻行人の『Another』以来かなあ。
この夫妻の書籍に弱いなあ。




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by honey_camera | 2012-08-16 09:10 | 携帯電話からの更新 | Comments(0)

本の話つづき ※今日の写真はちょびっとだけ怖いです

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久しぶりに再読しようと買いに行ったら表紙がすごく怖くなっていた
(でも遠田志帆さんの絵は凄く好き。「Another」の表紙とか。)

昨日「この夏はホラー小説ばかり読んでいる」と申し上げましたが、そう言えば数年前の夏も、図書館から大量のホラー小説を借りてきて読み漁っていたものでした。
当時もし私がうっかり殺人の疑いでもかけられて、捜査の参考にとか何とかで図書館の貸出履歴でも調査されようものなら、一も二もなくあっさり有罪が確定しそうなほどの量だったように思います。(がつがつ読み過ぎて具体的な冊数とかタイトルとかあまり覚えていないぐらい)
ちなみに個人的ホラー小説BESTは以下の通り

(正統系)
 1位: 屍鬼 / 小野不由美
 2位: 墓地を見下ろす家 / 小池 真理子
 3位: 背の眼 / 道尾秀介

(スプラッタ系)
 1位: 殺人鬼-覚醒編- / 綾辻行人
 2位: 殺人鬼-復讐編- / 綾辻行人
 3位: 玩具修理者 / 小林 泰三

「屍鬼」は以前にも少しお話した通り、”私の読書人生ベスト5”に10年連続ランクインし続けている小説で、ホラー分野に絞るとダントツ1位になります。序盤はゆるりとした怖さなのですが、終盤(文庫版だと最終巻あたり)だけ一気にスプラッタ色が炸裂しますので、”そちら系”が苦手な方は要注意。
「墓地を見下ろす家」はかなり前に読んだものなのですが、こちらも長らく印象に残っている1冊です。後味の悪さが秀逸。テーマ的には新築分譲マンションに引っ越したばかり、という方にはお薦めしにくいかもしれない。(でもあえて逆にお薦めしてみたいかもしれない)
「背の眼」は道尾秀介作品なので、書店等ではミステリーに分類されているのですがホラーです。「レエ……オグロアラダ……ロゴ……」という謎の文言が出てきまして、これが書籍(ハードカバー版)の帯にもでかでかと記載されていたりするのですけども、この言葉が具体的に”翻訳”される場面は無かったように思います。で、わたくし、読了したその夜、よりにもよって深夜2時にお手洗いに起きてしまって、あろうことか「そう言えばあの言葉って」なんて考えてしまって、そしてうっかりすぐにわかってしまって、何故今このタイミングでそんなことを考えたのかとおのれの浅はかさを呪ったものでした。(ものすごく怖かった。本の内容よりその時の思い出が怖すぎてこの小説を忘れられない) でも、ラストの主人公(道尾)と少年の会話は、ホラーというよりもファンタジックでものすごく良かったです。

スプラッタ系3冊は、出版コードにひっかからないのかこれ、というほどの惨劇の連続(特に「殺人鬼」はノンストップ。思わず途中で休憩入れたくなるぐらい)ですので、「13日の金曜日」とか「エルム街の悪夢」がお好きだった方にお薦め。逆に、”そちら系”がニガテな方は立ち入り禁止です。

小野不由美の悪霊(ゴーストハント)シリーズも大好きなのですが、個人的に「怖い」部分よりも「ミステリー的なオチ」の方が衝撃的でしたので、「純ホラー」ランキングには入れませんでした。(内容的には十分怖ろしいのですけども。特に5巻、6巻あたり。)
「暗黒系ミステリ」と呼ばれているものでは、米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」、道尾秀介の「鬼の跫音」も面白かったです。

現在、少々遅ればせながら小野不由美の「鬼談百景」を読んでいます。”怪談”が99編収録されているもので、新作長編「残穢」とリンクしているとのこと。こちらを先に読んだ方が良い、という感想を参考に読み始めました。鬼談百景を読了したら「残穢」を買ってくるのだー。ハードカバーを2冊連続で買うのはちょっとためらいがあったりもするのだけれど(2冊で3,000円超…)、でもやっぱりホラー系は夏に読まなきゃだし誕生月だし夏休みもあるから思い切って贅沢してしまうのだー。


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by honey_camera | 2012-08-03 10:04 | Nikon D40 | Comments(2)

川上弘美のエッセイ

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猛暑厳しい最中、気付くとホラー小説ばかり読んでいます。
しかし暑いからと言ってホラーばかり読んでいるのも精神的にちょっとどうかと思うので、このあたりでひとつ中休み、と川上弘美のエッセイを引っぱり出してきました。
「東京日記」シリーズ。大好きなんです。以前図書館で借りてすごく気に入って、文庫化されるのを密かに待っていたのですが、一向にその気配が無いばかりか3巻目まで出てしまったので、古書店で探し回って揃えました。(新品買えよと言われそうなんですが微妙に高いんですもの。しかも1と2は既読だし)

明け方の夢を見ているような、ちょっと不思議な出来事が綴られています。
不快だったり怖い不思議ではなく、気付くとつられてふ、と笑顔になるような不思議。
一番好きなのは、1冊目の「1年ぶりの人。」。ポカリスエットの缶を買ってきてくれるエピソードがすごく良いです。あと2冊目のインフルエンザを煩ってしまった時のお話。寝込む前にうどんとおでんを大急ぎで仕込んでおくという。私も今度風邪をひきそうになったら真似しようと思いつつ、これは未だ実行できず。
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表紙カバーの雰囲気がまた良いのです。紙の手触りも凄く良い。
このユルい絵は本文の中にもちりばめられています。

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そしてこの3冊、カバーを取り外した状態もまたとても凝ってます。
カバーの手触りも良いけれど、この本体の色合いもたまらないー
このまま飾っておきたいー

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川上弘美のエッセイではもう1冊、これも大のお気に入りです。
「あるようなないような」(中公文庫)
冒頭の春が来る話が猛烈に気に入って、
書店でこの1本を読むなり即買いしました。
ページが日に焼けてすっかり黄ばんでいるのですが、
どうしても手放せず折に触れて再読する1冊。
うだるような暑さの中で読んでいると、起きながらにして夢を見ているような
朦朧とした気分になれます。
気分をゆるめたい時におすすめ。



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by honey_camera | 2012-08-02 13:34 | Nikon D40 | Comments(0)


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