オートミールが好きになる
初めてオートミールを食べたのは、今から10年と少し前でした。
不味いという評判ばかりを耳にするけれど、栄養価は高いわけだし保存食としても優秀だしと、最もポピュラーなクェーカーのオートミールをスーパーで購入し、まずはパッケージに書かれたレシピ(水で煮て塩で味付けるだけ)の通りに調理。……結果は惨敗。不味すぎです。喉にねっとりと絡みつくこのなんとも言えない食感は一体。こりゃアメリカのコドモたちに嫌われるのも当然だわと納得しつつも、諦めきれずに次は牛乳で調理してみたところ、より一層喉に絡みつくばかりで思わず悶絶。かくなる上はと、かつおだしで煮込んで梅干を添える「和風粥」及び、砂糖とシナモンとレーズンを加える「スイーツバージョン」にまでチャレンジしたところで(結果は推して知るべし)、私の「オートミールを常食しようキャンペーン」はあっけなく終了したのでした。
それ以来、オートミールという物には見向きもしなかったのですが、先日あまりにもそそられる解説とレシピを目にして、十数年ぶりにリトライしてみました。
本日の写真が、その「野菜とベーコンのオートミール」。カラフルなビジュアルと、手軽な材料につられて作ってみたところ、これが全然不味くない…どころか、むしろ美味しいのです。すごく!
ベーコンの旨味が効いていて風味抜群。しかもミックスベジタブルが加わることで、独特の喉に絡みつく感触もほとんど気にならなくなっています。
…そうか、具をふんだんに入れて、しっかり味付けすれば良かったのか…
この調理方法を知ってからというもの、いまひとつ食欲が出ない時や、「忙しくて本気で料理する暇は無いんだけど、インスタント食品を食べるのもちょっとイヤ」な気分の昼食時などに、頻繁にオートミールに登場してもらっています。
※”野菜とベーコンのオートミール”の作り方は、この本に掲載されています。
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(別冊すてきな奥さん)
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